大阪新世界・通天閣に「自虐の詩」
串かつで有名?な大阪浪速のシンボル新世界・通天閣(大阪市浪速区)を見上げる街を舞台にした映画「自虐の詩」をPRしようと、堤幸彦監督や主演の中谷美紀さんらが28日、通天閣本通商店街に敷かれた80メートルの黄色のカーペットを歩きました♪
通天閣の運営会社の高井隆光副社長(32)は「通天閣はパリのエッフェル塔と凱旋(門がモデルなので、フランスのカンヌ映画祭のレッドカーペットを意識した。映画のイメージカラーの黄色は個性的な大阪に似合う」と笑顔でした。
出演者の西田敏行さんは「新世界の街の人の生き生きした顔がいとおしい。こういう新世界・通天閣から映画が生まれ、いずれ映画祭が開催できたらいい」。10月27日公開。
■自虐の詩■
大阪・通天閣のふもと。
原作は、週刊宝石で連載(85年〜90年)された業田良家の「日本一泣ける4コマ漫画」と絶賛された伝説の作品である。笑いあり、涙ありの怒涛のエンターテイメントがここに誕生〜ラストに流れる安藤裕子の主題歌「海原の月」の心地よい曲が物語に一層の深みをもたらしている。
本作「自虐の詩」は、一見ギャグ・CG満載のぶっとんだバラエティのように見えてはいるが、じつのところ生活観のリアルな笑いを描いてきた堤幸彦監督の真骨頂なのである。濃い面子によるリズミカルな大阪・新世界の下町貧乏コントに笑い転げていると、いつの間にか幸江とイサオの愛の姿に号泣させられてしまうのが、この映画の奥深さでもある。イサオのちゃぶ台返しにも似た、堤幸彦監督の高度な技が見事に決まるのである。
笑いの中に人間を描くこと──堤幸彦監督がこれまでやってきたことが、「自虐の詩」という原作と出会い昇華したといっても過言ではありません。これは堤版「平成・夫婦善哉」でなのである。
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